6月の頭に旅行をはじめてから4ヶ月が経過した。 この間に東南アジアの国々を周り、アメリカの西海岸に渡り、ヨーロッパの幾つかの国を訪れた。 具体的には訪れた国は以下の通り。
- 🇸🇬シンガポール
- 🇲🇾マレーシア(クアラルンプール)
- 🇹🇭タイ(バンコク、アユタヤ)
- 🇻🇳ベトナム(ホーチミン)
- 🇺🇸アメリカ(ロサンゼルス、シアトル、サンフランシスコ、パロアルト)
- 🇩🇰デンマーク(コペンハーゲン)
- 🇳🇴ノルウェー(オスロ、ベルゲン)
- 🇮🇹イタリア(ローマ、フィレンツェ、ピサ、ボローニャ)
- 🇻🇦バチカン市国
- 🇬🇧イギリス(ロンドン)
旅行の目的が明確にあるわけでもなく、行ったことのない場所や友人が住んでいる場所をぶらぶらと巡っている。 北欧や北米の物価の高さや円安にメンタルを削られたり(外食やホテルが日本の3-4倍程度かかる)、コンビニで男性店員から突然You are cuteと言われて執拗に飲みに行こうと誘われるイベントが発生したりしたものの(ちなみに私は32歳の男性である)、大きなトラブルもなく全体的には楽しみながら旅行できている。 旅行先で綺麗な景色や建物を見るのは好きだし、現地に住んでいる友人や、(一部の例外はあるものの)新たに知り合った人たちと話すのは楽しい。 私くらいの年齢になると所属するコミュニティも固定されてきて新しい友人ができることもなかなかないので、これも旅の一つの魅力だと感じている。
元々はせっかく旅行をするなら旅行記を書こうと思ってこのブログを開設したのに、なんやかんやで時間が取れずに旅行に関する記事をいまだに書けずにここまできてしまった。 旅行中にブログを書くのは思った以上に難しい。私はおそらく文章を書くのに時間がかかる方で、1つの記事を書くだけでも数時間はかかってしまう。せっかく海外にいるのに、しかもわざわざお金を払って宿に泊まっているのに、それだけの時間をかけてブログを書くというのは機会と費用の損失を感じてしまってどうにもモチベーションが上がらない。 本当は完成度8割のベトナム旅行記が手元にあるものの、未完のまま物価がとても高いアメリカ旅行が始まってしまい、そしてその後同じく物価の高いヨーロッパに来てしまい、完成させる気力が全く沸かずいまだにお蔵入りさせてしまっている。鉄は熱いうちに打たなければならないし、旅行記もその国にいるうちに書かなければならないのだなと思う。いつかはそれぞれの土地の旅行記を書きたいものだけど、果たしていつになることやら…🥺
当然ではあるが、旅行を始めてからライフスタイルは大きく変わり、1日の時間配分も大きく変わった。 パソコンに向き合っている時間は圧倒的に減り、代わりに日本にいたときに平均7,000歩だった1日当たりの歩数が、20,000歩を超えるようになった。 肉体は基本的にとても疲れているので、遅くとも24時より前には就寝し、早いときには21時には就寝している。総じて健康的な生活をするようになったと思う。
飛行機、フェリー、鉄道などで長期移動する機会が増えたので、読書をする機会も増えた。 特に旅行記にはまっていて、深夜特急と遠い太鼓はヨーロッパ滞在中に楽しく読んでいた。深夜特急に至っては1週目が終わったので2週目を読み始めている。 ここ数年で読んでいた本と言えば、ソフトウェアエンジニアリングやらディープラーニングやらプロダクト・レッド・グロースやらザ・モデルやらのなんたるかについて解説したような、仕事に役立てるためのものばかりだったので、久しぶりに作家が書いた文章を楽しく読んでいる。
旅行中の1日は大体以下の3つのパターンに分類される。()内にはそれぞれの出現割合を記載している。
- 1日観光パターン(4割)
- 観光 + 作業パターン(4割)
- 観光 + 長距離移動パターン(2割)
こうして見ると、丸一日観光に充てている日は意外と少ない。 2で行っている作業としては、観光名所を調査したりホテル・航空券・移動手段・ツアーを手配している他、日本にいたときから手掛けていた技術書の翻訳作業とミーティングや知人の会社の手伝いを行っている。 どのパターンであってもそれなりに体力や集中力を費やすことになるので、フルタイムの仕事は辞めたものの、体が休まっている感覚は全くない。
深夜特急で「長期で旅行をしていると好奇心が摩耗する」といった表現があったのだけど、これはまさに今の自分にも当てはまっているように思う。旅行をしていると、ただでさえ慣れない環境に身を置いていることに加えて宿や移動手段の手配など考えなければならないパラメータが多く、移動を重ねていると肉体も精神も疲労が蓄積してくるため、結果的に好奇心が摩耗してしまうのではないかと思っている。 自分について振り返ってみても、6月に東南アジアを旅行していたときと比べると1日あたりの行動量が明らかに落ちていて、旅行で感じる楽しさも以前と比べて逓減している感覚があるので、しばらくは方針を変えて移動量を抑えて1箇所の滞在日数を伸ばすことにした。10月はトルコでゆっくりチルして英気を養い、次に訪れるバルセロナ以降の都市を全力で楽しみたいと思う。